世界遺産白神山地の麓の秋田県八峰町にある古民家民宿「萩の家」。
どこか懐かしさを覚える古民家で、そば粉100%のそば打ち体験ができるのです。
美味しさも100%のそばを目指し、店主の柳谷さんと一緒にそば打ち体験をしてきました。
古民家民宿「萩の家」そば打ち体験レポート
通常、そば粉100%ではぼろぼろと切れるそばになってしまいますが、「萩の家」ではそば粉100%でも切れないコシのあるそばをつくることができます。まずは、そば粉とお湯を混ぜていくところから始まります。
手でこねていく作業へと移行。店主の柳谷さんと一緒にこねていきます。「こうしたらいいですよ」と、ときどきアドバイアスをくれて実演してくれます。切れないそばをつくるポイントは力を入れないことらしい。
一つめのタネができたら、今度は二つめを豆乳でつくります。緑色の豆乳をそば粉に投入!同じように、力を入れすぎず、でもしっかりこねます。力を入れない分、腕は疲れないのですが、少し腰の方が・・・。
お湯のタネと豆乳のタネができあがると、その二つを一緒にしてさらにこねます。ここからが正念場。こね次第で、そばの切れる切れないが決まってしまいます。腰の痛みにも慣れて、手つきもだんだん安定。
こねだけで1時間くらい。大きなウエイトを占める作業です。こねが終わるとタネが完成。びよーんと伸びるこの柔らかさ。これを見ると、切れないそばに一歩近づいたかなと、こねの苦労が吹き飛びます。
次はのし。棒で平べったく伸ばしていく作業です。そば打ちというとこのイメージ。こねでは時間をかけてやりましたが、のしは急ピッチでやらないとタネにひび割れができ、切れるそばになってしまいます。
のしたそばを束ねて切っていく作業。刃を上げると自動的に横にスライドしてくれる機械。刃を上げすぎると麺が太くなるので調整が難しい。最初は太さにムラが出ますが、慣れてくると均一に切られるように。
まだ終わりではありません。「萩の家」では茹で方まで教えてくれるのです。沸騰したお湯にそばを入れて、一度目の煮え立ちで火を緩め、二度目の煮え立ちで引き上げ、すぐに水でぬめりを洗います。
果たして切れないそばになっているのか・・・大成功!ぼそぼそ感はなくツルツルとしたそばに仕上がっています。店主の柳谷さんが作ってくれた、白神の旬の食材を使った天ぷらと一緒にいただきました。
そば打ち体験の楽しみ方のポイントと注意点
そば打ち体験では、こねるのに時間と根気を要します。だからこそ、完成したときの達成感と、そばを味わったときの感動はひとしおです。そば観が変わってしまうかもしれないくらい。よって、そば打ちを楽しむために必要なのは、感動している自分を想像すること。最後に自分で打ったそばを食べている姿を目指すことで、こねるタネの成長が楽しくなってきます。初心者の方は、店主の柳谷さんと一緒につくっていけば、最後にそば粉100%でも切れない、美味しいそばを味わうことができるはずです。経験者の方は、そば打ちで教えてもらいたいポイントを事前にまとめてくればピンポイントでアドバイスがもらえます。エプロンは「萩の家」で無料で貸してくれます。体験は要電話予約となっています。
そば打ち体験を指導してくれたのは「萩の家」店主の柳谷さん
今回、まったく初めてのそば打ち体験にもかかわらず美味しいそばを打つことができたのは、レベルに合わせたリードをしてくれる十割そばのスペシャリスト、古民家民宿「萩の家(はぎのや)」店主柳谷さんのおかげ。柳谷さん曰く「つながらないそばで困っている方はぜひ来てください。また、そば打ちが初めての方でも確実に美味しいそばがつくれるようサポートします」。体験料金は1名2000円(約2時間)で、食事代も込み。これならランチや夕食をかねて、そば打ち体験をしてみるのもお得。1回10人まで体験可能。
【店名】萩の家
【住所】秋田県山本郡八峰町峰浜小手萩字萩ノ城23
地図
【電話】0185-76-2992
【料金】2時間の体験で1人2000円(要予約)
【備考】エプロン無料貸出